春燈鎌倉句会

指導者 三上程子先生の今月の一句と句会のご案内

落葉  2023.12

叱られたやうに落葉のかたよれり 程子

落葉は大方隅にかたよってちぢこまっている。どう見てもたのしそうではない。

俳人協会刊:自註現代シリーズ『三上程子集』)

★句会案内 *体験・見学歓迎!

日時:12月19日(火)13時~*12時開場

会場:藤沢市南市民図書館湘南GATE6階)

指導:三上程子

投句:6句(兼題・席題含)

   *投句方法はお問い合わせ下さい

兼題:駅をテーマに

席題:12時過ぎに会場・ラインにて発表

★吟行会

日時:12月16日(土)

集合:地下鉄元町・中華街駅改札6番出口

吟行場所:港の見える丘公園

句会:13時~ 大佛次郎記念館会議室

★連絡先 浅木まで

shuntokamakura@gmail.com

0467(31)8153

【こぼれ話】

俳人協会神奈川県支部が発足し、5月に第1回の俳句大会が開催されました。鎌倉句会からは程子先生、浩堂さん、宏子さん、ノヱさんが入選されましたが、とりわけ高評だったのが宏子さんの〈聖樹から聖樹へ試歩の廊下ゆく〉でした。一昨年末入院されたときの実体験をそのまま句にしただけと、本人はおっしゃっていましたが、この時期になると口についてでてくるような、心に沁みる句です。聖樹の明りは心細かった宏子さんの小さな目標となり、その一歩一歩が回復の足どりとなったのですね。心に聖樹の明りが欲しいと思うのは私だけでしょうか来年から吟行会が第2火曜日に変更になります。

 

photo by NOE

 紅葉は秋の季語ですが、鎌倉の紅葉が一番美しいのは12月の第1週頃です。今年は暑さがつい最近まで続き、さてどうなるのやら。ただ台風が少なく例年になく潮傷みが少ないため、さぞ美しい色合いが楽しめると期待しています。